東京・南青山にあるモンドデザインでは、廃棄されたビニール傘を再利用した商品を製造・販売している。防水性が高く、非常に軽いのが特徴。ビニール傘は年間、国内で約8000万本が廃棄されている。リサクルが難しいため、多くが埋め立て処理や焼却処分されている。駅や商業施設から集められたビニール傘は分解・洗浄され、ビニールを4層に重ねてプレス。すると、雨のしずくが滴るような素材感の「GLASS RAIN」に生まれ変わる。バッグ職人の手によって縫製され「トートバッグ ラージ」が完成した。代表の堀池洋平さんは「1番いい素材感が出て、かつ強度が保たれるところを見つけるのがすごい大変だった」とコメント。千葉工業大学で工業デザインを学んだ堀家さんは、昔から環境問題に興味があったのだが、環境に良い製品を使おうと思っても積極的に使いたいものがなかったという。そこで、自ら環境に優しい製品を作ろうとモンドデザインを設立。現在では様々な企業・ブランドとコラボを展開するほどに。年間約2万本の廃棄ビニール傘をアップサイクルしている。堀池さんは「魅力的なで使いたい製品があって、それが実はエコだった。なにか我慢したり、そういう無理があると基本的に続かないと思う。そうではない製品になったらいい」と語った。廃棄ビニール傘のバッグで環境問題を考えるきっかけにつなげている。