北朝鮮兵が派兵されたことを受けてウクライナ軍も動きを見せている。ウクライナ軍は北朝鮮の兵士と相対した際に備え朝鮮語の表現集を部隊に配布しているという。「武器を捨てろ」「手を上げろ」「フリーズ」など投降を促す言葉が明記されている。それだけでなく「ロシア人はあなたのことを何とも思っていない」、「キム・ジョンウン総書記はあなたを信用しいていない」など“洗脳”から目覚めさせるフレーズもあるという。さらにウクライナ軍の作戦はこれだけではない。ロシア兵に投降を促すウクライナ政府組織の広報担当者によると、「独裁体制の抑圧下にいる北朝鮮兵士にとって派遣は母国から逃れられる好機。前線で朝鮮語のビラを配布し積極的に投降を促す。」としている。専門家は投降作戦の効果について「北朝鮮にとっては大義名分のない戦争。前線での戦いが長引けば脱北者が増える可能性がある。北朝鮮が恐れることは（1）投降または捕虜になった兵士が体制批判の会見などをすること、（2）ロシアへの派兵は家族にも伝えられておらず自分の子どもが消息不明になったことで噂が噂を呼ぶ状況。兵士の家族を隔離する事態も起き、今後母親たちが団結し大きな動きになる可能性を懸念している。」と指摘している。リスクを冒してまで派兵する理由については「見返りに軍事的な行動技術の移転や食料・エネルギーなどの支援の期待もあるということだが、ロシアとともに戦い勝利ことで西側諸国に勝った偉大な将軍様という姿を国民に示したかったのでは。」などと指摘している。