入社後3年以内に離職する新入社員は約3割。自分で配属先を決められない「配属ガチャ」のズレを解消しようと、新たな取り組みも進んでいる。就職活動を控えた京都大学大学院生の武田さんは、大学でAIを使ったロボット研究をしており日立製作所で3週間のインターンシップに参加した。日立では仕事の内容を440職種に分けてインターンを募集。入社前に希望する仕事を体験してもらうことで、入社後に配属ガチャのハズレと感じないようにしている。職場の雰囲気、人間関係などを見てもらうのもねらい。ほかにも配属ガチャのハズレとされるのが引っ越しを伴う転勤。調査によると行きたくない会社として転勤の多い会社を挙げる就活生の割合が急増している。NTTコミュニケーションズでは転勤という概念をなくした。以前東京に住んでいた濱村さんは夫の転勤で家族4人で大阪に移りそれを期に退職も考えたが、NTTグループではリモートワークを基本に居住地を問わない働き方が可能になったため転居後も東京の業務を大阪で続けている。