3人きょうだいの長女として弱音を吐かない子ども時代を送った小槻珠愛さん。アメリカで臨床心理学を学び、話すことで心が軽くなるトークセラピーを知る。初めてセラピストに子どもの頃の気持ちを打ち明けた時、涙が止まらなかったという。話すことの力を知った小槻珠愛さんは同じ境遇の人を救いたいと思い、自宅で手軽にセラピストと会話ができるオンラインサービスを始めた。TeleMe(テレミー)には公認心理師などの心の専門家が多数所属。利用者がホームページ上で様々な質問に答えると、自分に合ったセラピストがリストアップされ、自由に選択できる。毎月の講習会など、最新の指導を受けたセラピストが寄り添ってくれる。利用者・塚本さんはこういう対処法をしていこうねというのを一緒に伴走してくれるのが心の支えになったと話した。小槻珠愛さんの目標は誰もが気軽にセラピストを利用する文化をつくること。心のケアも当たり前になる世の中になってほしいと話した。