きのう初めて4万円を突破した日経平均株価。バブル期以降、一時は7,054円まで下落したが、先月22日に約34年ぶりに最高値を更新。きのうの終値も4万109円23銭となった。Yahoo!のリアルタイム検索でも「日経平均株価4万円」が一時トレンド1位になるなど歴史的な1日となった。そんな中、トラブルもあった。大手証券会社「SBI証券」では、株を取引するアプリにアクセスが殺到し、一時通信障害が発生。史上初の4万円超えに沸く中、投資をしている人からは「もう少し上ってくれると嬉しい」「1割位は上がった」との声も。そしてこの節目の日に新たに投資を始めた人もいる。中学3年生の男の子は父親と相談し、大手ゲーム会社・任天堂の株を100株・84万6,500塩分購入した。株価上昇で気になるのが、私たちの生活への影響。専門家は「春闘の交渉が佳境を迎える中で(株価が)上がっていれば賃上げに前向きになりやすい」と話す。実際、今年に入って大手企業は続々と賃上げを発表。ニトリホールディングスは6%以上、サントリーホールディングスは平均で約7%、いすゞ自動車は若手社員については最大15%程度の賃上げを実施する。しかし街からは「実感はない。そんなに景気が良いと思えない。物価がどんどん上がっているけど給料が追いついていない」「物価もまだ上っている状態だし、アンバランスな状態が続いている」という声も。株価は最高値を更新するも、続く物価上昇。大企業以外でも賃上げの動きはあるのか、専門家は「中小企業も含めて恩恵が波及するかは至って限定的。中小企業についても大企業が賃上げするのであればある程度追随してあげないと人材に流出されちゃうので、厳しくても賃上げせざるを得ない」などと話す。