タイのスラム出身のオーケストラの演奏が都内で行われた。バンコクには多くのスラムがある。最大規模はクロントイ・スラムは犯罪が多い地域である。音楽を通じて未来の選択肢を増やして欲しいことから20年以上続けている音楽教室がある。運営費の殆どは寄付で子どもは無料で通いオーケストラを結成している。初めての日本公演に向けて日本語の授業も行われた。バイオリン担当のミンくんも来日する一人でスラムで生まれ育ち母の食堂の奥に家族7人で住んでいる。放課後は母の食堂を手伝ったり姉と共有の部屋でバイオリンの練習をしている。公演の前には東京藝術大学ヘ向い、オーケストラ指揮者が努力すれば留学など様々な選択肢が広がるとして見学を熱望した。夜には200人以上が詰めかけた会場で演奏が始まった。