岡山市が行っているのは一般市民を巻き込んだ野犬の譲渡活動。市民ボランティアや保護団体が担うのは散歩などの人に慣れる訓練。ケージの掃除や健康状態の確認まで行う。市が呼びかけて集まったボランティアの登録者は146人。野犬の訓練にかかる負担を行政と市民で分け合っている。活動の様子はSNSでも発信、譲渡につなげようとしている。一般家庭への譲渡数は活動前の4倍に増加した。また、岡山市ではユニークな方法で野犬の捕獲を進めている。主役となるのは以前、無断でエサを与えていた人たち。今は市からの依頼で野犬を捕獲するためにエサを与えている。山河登美雄さんは捕獲して手入れをすれば、犬も幸せだと思うと話した。エサやりをする人と協力して以来、野犬の捕獲数は80匹以上増えた。