大貫海斗を取材し始めたのは7月。大貫海斗は日本では珍しいパルクール専用のジムで練習している様子が伝えられた。大貫海斗は数ある技の中から自分だけのフローを追求しているという。この10年くらいで若者の間に爆発的にパルクールは広まり、大貫海斗はパルクールのフリースタイルで一気に頭角を現すようになった。大貫海斗は練習をする際には手汗や足汗で滑らないように入念に準備するようにしているという。背景には大会での苦い経験があったと大貫海斗は語っている。
大貫海斗は日本選手権に向けて新たな取組をしている。それは宙返り4回ひねり「クアッド・フル・ツイスト」という技だという。そこで新しい技の練習を行った。大貫海斗はパルクールのパイオニアのZENのパフォーマンスを見てパルクールに興味を持つようになり、中学生の頃から練習するようになったという。その後、大貫海斗はパルクールのプロとしてやっていくことを決意したという。
8月下旬。大貫海斗は練習を続けていた。そこで砂浜で「クアッド・フル・ツイスト」の練習を行った。また大貫海斗はパルクールをやるようになってファッションにも興味を持つようになり、モデルをやるようにもなっている。また小学校から招かれて、パルクールの楽しさを伝える活動もしているという。
大会が行われる東京・有明に大貫海斗は乗り込んだ。そこで「クアッド・フル・ツイスト」ができそうな台があるのか調べて入念に準備を行った。ただ場所を下見した結果、「クアッド・フル・ツイスト」は難しいと判断した。ただ本番では手についた汗で滑ってしまい途中で落下してしまい、最後まで演技することができなかった。大貫海斗は「絶対、来年勝つ」と次への意気込みを語った。
大貫海斗は翌日から練習を始めた。大貫海斗は「うっぷんを晴らしてやろうって気持ちがある」と語った。2週間後の大会に大貫海斗は出場し、「クアッド・フル・ツイスト」を繰り出して成功させた。