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日本アカデミー賞の注目は1年を代表する作品が選出される優秀作品賞。今日紹介するのは「怪物」。去年のカンヌ国際映画祭でも賞を獲得した是枝裕和監督の「怪物」。脚本は「花束みたいな恋をした」で知られる坂元裕二さんが手掛け、安藤サクラさん、永山瑛太さんなど多彩なキャストの共演でも注目された。ポイントは母親と教師それぞれの視点で描く物語。この映画で安藤さんが演じてるのは小学生の息子を愛するシングルマザー。しかし息子が担任教師に殴られたと話を聞き、学校に乗り込む。すると永山瑛太さん演じる教師は飴をなめ感情を逆なでするような態度。母親の不信感は増していくばかり。その一方、教師には非を認めたくない事情があった。暴力ではなく不可抗力と感じてるため、形だけの謝罪に。さらに母親の前でなめたあの飴は恋人からもらったリラックスのお守り。悪意はなく、自らを落ち着かせるための行為だった。それぞれ事情を抱える母親と教師。双方の視点で描かれ、子どもとの接し方も違っている。絶妙なすれ違いストーリーが高く評価されている。日本アカデミー賞授賞式は今夜9時放送。