リニューアルへ 考えたのは”動物の福祉”

2024年3月27日放送 18:11 - 18:16 NHK総合
首都圏ネットワーク (ニュース)

上野動物園の人気施設の1つ「サル山」。全国各地のサル山の先駆けとして昭和7年に完成し、動物園に現存する最古の展示施設となっている。コンクリート製の岩山のつくりはサルが観察しやすくなっているが、老朽化を理由にリニューアルされることとなった。新施設はサルが厳しい暑さをしのげるようにサル山は取り壊され、日陰ができやすい擬木を植えた森のようなつくりになる計画だという。また、地面には照り返しなどで暑くなりにくい素材の活用が検討されているという。上野動物園によると、ニホンザルは寒さには強いものの汗をあまりかかないため暑さに弱いとのこと。地球温暖化などの影響で平均気温が上昇する中、夏になるとコンクリートによる照り返しもあってサル山では40℃超となることもあり、暑さ対策は課題になっていた。今回のリニューアルのもとになるのは”動物の福祉”や”アニマルウェルフェア”と呼ばれる考え。イギリスで始まった考え方で2015年にはWAZA(世界動物園水族館協会)が指針を出し、世界中の動物園などで急速に取り入れられるようになった。”動物の福祉”に詳しい専門家は「動物がその動物らしく過ごすためにはどうしたらいいのか今考えられている。世界中の動物園・水族園がアニマルウェルフェアの向上に取り組もうと日本の動物園の団体も取り組んでいる」と話す。札幌市にある円山動物園では2015年にサル山の暑さ対策として地面をコンクリートから芝生に変えたという。また、福岡県の大牟田市動物園では来園者が触ることができるモルモットは自らそのスペースに入っていったモルモットだけにしている。以前は飼育員が来園者のところまで運んでいたが、ストレスをかけないようにと2016年から始めた。北海道・旭川市にある旭山動物園ではヒグマが窮屈に感じないよう2022年に展示スペースを3倍に広げた。日本の動物園でも広まっている”動物の福祉”。上野動物園のサル山の工事は早ければ来年3月ごろ開始・約1年で完了。この期間サルは園内の臨時の施設で展示予定。専門家は「日本を代表する動物園がアニマルウェルフェアの取り組みを進めて全国の動物園がしっかりと取り組んでいく。そういうことが野生動物を生き生きと管理することにつながるし、来園者にも動物のことを知ってもらう重要な機会になる」等と話した。


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