いいいじゅー!! (いいいじゅー!!)
山形・村山市は春から夏にかけてバラが咲き誇り、さくらんぼが特産品。2021年の東京オリンピックで金メダルを獲得したブルガリア新体操チームのホストタウンを務め、新体操に取り組む子どもたちが増えた。東京の大学で新体操選手として活躍した藤井雅さん(24)は村山市に移住し、子どもたちの指導にあたっている。各自のペースに合わせ、技を覚える喜びを実感してもらいながら練習に取り組めるよう心がけている。練習内容を一方的に与えるのではなく、子どもに考えさせている。大会で披露する演技プランも子どもと一緒に作る。与えられるだけの指導に疑問を感じた藤井さんは選手の個性を尊重しながら新体操の楽しさを伝えたいと考えた。一般の教室では藤井さんの理想とする寄り添った指導が難しいと感じていたとき、大学の先生から教えてもらったのが村山市に新しくできる体操教室だった。新体操では演技に「ターン」をいれなければならない。アラベスクターン(前方)は腹筋力がある人、アチチュードターンは腰と股関節が柔軟な人が向いている。子どもの個性を見極めた指導を心がけているという。街の人にも浸透し、声をかけてもらう機会も増えた。