2023年10月13日放送 22:00 - 22:45 NHK総合

アナザーストーリーズ 運命の分岐点
手塚治虫 ブラック・ジャックからの伝言

出演者
松嶋菜々子 
(オープニング)
今回は…

今回は手塚治虫が書いた漫画「ブラック・ジャック」を特集。この漫画には手塚治虫からの重い問いかけがあったという。

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オープニング

オープニング映像。

(アナザーストーリーズ 運命の分岐点)
視点1 初代担当編集者 岡本三司

運命の分岐点は1973年11月19日。この日にブラック・ジャックが初めて雑誌「少年チャンピオン」に掲載されたという。ブラック・ジャックはこれまでになかった医療漫画の先駆けとして漫画やドラマに大きな影響を与えていた。ブラック・ジャックの元担当編集者の岡本三司は当時の手塚治虫について「世間からウケなくなっていた」と語り、ブラック・ジャックについても「期待されてなかった」と語った。また少年チャンピオンの発行部数も苦戦しており、そんな時に壁村耐三が編集長に就任したという。壁村耐三は手塚治虫に「1話完結の読み切り」「4回で人気が出なかったら打ち切り」という連載条件を出した。

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そして手塚治虫は医学部時代の知識を漫画「ブラック・ジャック」に投影するようになったという。子ども漫画で大人が主人公というのは当時は異例だったという。しかし人気はでなかった。そうした時に手塚治虫が連載に穴を開けることがあり、その時に出版社に抗議の電話がきて、担当者の岡本三司はヒット作だと確信したという。

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視点2 医師 鎌田實

次の視点は医師の鎌田實。連載当時、医学生だった鎌田實はこの漫画によって医療とは何かを自問するようになったという。鎌田實は学生運動の仲間と共に潰れかけだった諏訪中央病院の医師になったという。そこで地域密着の患者のための医療をするようになったという。手塚治虫は医療の光と闇をテーマに、現実と格闘するブラック・ジャックの姿を描いてき、その姿は医療に携わる人に響き続けている。また医師の谷口英樹や渡邊剛もブラック・ジャックの影響を受けていると語った。

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視点3 映画監督 大林宣彦

次の視点は映画監督の大林宣彦。大林宣彦はブラック・ジャック最初の実写映画を手掛けており、手塚治虫とも親交があったという。大林宣彦と手塚治虫は医学部に進んだが別の道に進んだという共通点がある。手塚治虫は亡くなる3か月前に「命を大事にしようというのが僕の一生の仕事のテーマなんです」と語っている。ブラック・ジャックの4代目編集者の伊藤嘉彦は、ブラック・ジャックが手塚治虫が最も愛したキャラクターだと信じているという。最後に「ブラック・ジャックは手塚治虫その人なのかもしれない」と伝えた。

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(エンディング)
次回予告

番組の次回予告。

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