2024年3月29日放送 5:45 - 7:05 テレビ東京

モーサテ
【先進国の財政スタンスで金融市場は?】

出演者
大浜平太郎 塩田真弓 パックン(パックンマックン) 中垣正太郎 平出真有 森田長太郎 糸島孝俊 
きょうの予定
糸島氏 注目の予定「都区部CPI」 サービス価格 利上げ判断の指標に

糸島さんは都区部消費者物価に注目しているという。糸島さんは「日銀の金融政策決定会合のあとの植田総裁の会見、田村審議委員の発言で当面は緩和的な金融緩和が続くと説明されたことから円安、株高要因となってることで、ポイントは当分がいつまでなのか。物価データが判断の鍵を握ると思っている」などと話した。

キーワード
日本銀行植田和男田村直樹都区部消費者物価指数
(天気予報)
天気予報

全国の天気予報を伝えた。

プロの眼
解説 オールニッポンAM 森田長太郎氏 「財政インフレ」と「財政デフレ」

森田さんのプロの眼。テーマは「財政インフレ、財政デフレ」。財政インフレは過度な財政支出が招くインフレのことで、財政デフレは過度な財政緊縮が招くデフレのこと。ユーロ圏は当面1%割の低成長が続き、製造業は各国で生産の伸びに違いが出てて、中国はかなり製造業はテコ入れで生産がかなり上振れている。ここが先行き反動が懸念され、アメリカは底打ちで日本は少し回復に向かってるが、ドイツは最失速している。ユーロ圏はマネー過剰縮小になってて、米国は財政の改善が進まず、マネー縮小スペース鈍化となっている。森田さんは「この水準がどうなっていくのかが注目」、「財政インフレ、財政デフレの違いを金融政策で全て調整しようと思うと、結局ヨーロッパはデフレ的になるので、金融緩和をしなければいけないということになるし、アメリカは逆で緩和ができない。金融政策サイクルが地域間でずれてくる可能性がある。そうすると為替変動に大きな影響をもたらす可能性がある」等と話した。

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アメリカドイツ中国国際通貨基金日本銀行
(経済情報)
NY株式
LIVE NY証券取引所 「ソブリンAI」に注目

米国みずほ証券・兼松渉さんに話を聞く。NVIDIAの新たな動きに注目。兼松さんは「NVIDIAが開催していた開発者会議において発表した新たなGPUプラットフォームのブラックウェルは市場予想以上に割安な価格設定となりAI分野におけるリードを拡大。AIに必要なデータセンター用の半導体GPUを手掛けるNVIDIA。企業のユーザーがAIを導入する動きが売上を押上げている。今後期待されるのは世界各国政府によるGPUの需要、ソブリン需要。NVIDIAのフアンCEOは2月にドバイで開かれたカンファレンスで政府が国の言語と社会、文化をデータ化しデータベース、AIを構築することを推奨した。政府が怠ることは言語や文化が他国によりのっとられるリスクが高まるとの考えを示唆した。これまでに日本、韓国、スウェーデンなどがソブリンAIの構築に取り組んでいる他、インドも12億ドル以上の投資を明らかにした。中東の国々も積極的にGPUの購入へ。世界各国政府のAI需要がNVIDIAのGPUの売上を押し上げることが見込まれる」などと述べた。

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NVIDIAジェンスン・フアンニューヨーク証券取引所ニューヨーク(アメリカ)ブラックウェル人工知能米国みずほ証券
為替/金利/商品
きょうの経済視点
解説 経済を読み解くキーワード 市場は何を見ているか

森田さんの経済視点は『緩和環境』。森田さんは「日銀がマイナス金利解除で緩和環境は続くと言っている。名目金利を上げても実質金利は大幅なマイナスが続くと言っている。株価は上昇、為替は円安方向に動くという反応。金利を上げてもリスク資産市場がまだまだ緩和的だと好感して上がるのは2000年代前半の米国や80年代の日本などでみられる。バブル的な要素も含んでいる。最後は中央銀行が本気で引き締めるということを言うまでこういうマーケットが続くということもある。マーケットが最後は背中を押していくような状況になる可能性もあるのでタイミングは難しいが、どこかで日銀が引き締めると宣言することも訪れるのではないかと思う」などと述べた。糸島さんの経済視点は『2つのグロース1成長株2旧マザーズ』。糸島さんは「グロースと言ってもイメージが違う。成長株という意味、旧マザーズ、小型株市場のグロース。反対語になるとプライムになる。グロースの言葉を分けて考えてもらえたら。半年先、1年先を見据えた円高に備える投資戦略という話をしたが、成長株は徐々に金利が上がっていく、円高になる方向でいくと買いにくい。旧マザーズは海外投資家に人気がない。流動性がないとか。逆に個人投資家にとってはチャンスだと思っている。円高メリットがある企業を買える。時間と業種分散もして迎えてもらえたら」などと述べた。

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グロースグロース株プライム日本銀行
モーサテエディー塾 経済を学ぼう
4時限目 自分らしく成長する方法

ラグビー日本代表のヘッドコーチ・エディー・ジョーンズさん(64)を講師に迎えた4時限目。最終回は自分らしく成長する方法を学ぶ。エディーさんはこれまでに母国オーストラリアをはじめ、日本・イングランドなどのヘッドコーチを経験されている。解雇された経験もあるが、エディーさんは「リーダーは自分自身の問題として反省という価値観を持ちそこから学ぶべき」と語った。力不足や不利な状況も受け入れて前進するのだという。朝にその日の予定やきのうの出来事を日記に書くことで成長の願望を強化でき、3カ月に一度改善すべきことを3つ書き、3カ月かけてその課題に取り組んでいるそう。達成することではなく向上したいと思い続けるべきだとエディーさんは話した。エディーさんは、尊敬するボブ・ドワイヤー氏がエディーさんではなく別の若い選手を代表に選んだが、この伸び代のある選手を探すボブ氏の考え方はエディーさんの人生の教訓になったという。優秀な人たちは仕事の焦点を絞り込み、やるべきことを飽きることなく続ける。エディーさんはモチベーションの源泉について「1つでも学びがあれば価値ある経験になる。人に与えたいと思い続けている。低い目標に到達することより高みを目指すことに価値がある。ワールドカップでトップ4に入り、日本人選手は世界で通用すると知ってほしい。世界最高のラグビー選手も育てられると信じてもらうことが課題だ」と語った。人生の転機に意識することについては「自分が好きなことを見つけること。正解はなく自分に合ったものを見つける。自分の仕事を良くすることに焦点を絞ると結果はついてくる」と話した。テレ東BIZではエディーさんの講義の拡大版を配信している。

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アレックス・ファーガソンオーストラリアジョゼップ・グアルディオラテレ東BIZボブ・ドワイヤーマンチェスター・シティFCマンチェスター・ユナイテッドFCラグビーワールドカップ2003ラグビーワールドカップ2007ラグビーワールドカップ2015ラグビーワールドカップ2019ラグビーワールドカップ2023大谷翔平東京大学東海大学英国
パックンの眼
復活するか?超音速旅客機

復活するか?超音速旅客機。コンコルド失敗の理由、コスト高・燃費悪い・騒音問題。ソニックブームとは音速より早い飛行により地上の人が耳にする大きな騒音・衝撃波。この問題を乗り越えられる新しい技術が生まれつつあるという。マッハ1.7で飛行する「オーバーチュア」を紹介。西海岸-東京間を約6時間、2029年の初就航j目指す。22日、オーバーチュア開発の基礎となる技術実証機XB-1が初飛行に成功した。ユナイテッド航空やアメリカン航空が発注、JALは1000万ドル出資。マッハ5で飛行「ハルシオン」を紹介。NY-ロンドン間90分、オープンAIのサム・アルトマン氏などが出資、2030年意向に実用化目指す。超音速旅客機、商用化までの課題は。ソニックブーム対策は実用化に至っていない、高い運賃の可能性、バイオ燃料の不足。きょうのパックン視点「飛行機の好機!」。

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Boom XB-1OpenAIアメリカン航空オーバーチュアカリフォルニア州(アメリカ)コンコルドサム・アルトマンソニックブームニューヨーク(アメリカ)ハルシオンハーミアスハーミアス ホームページブーム・スーパーソニックブーム・スーパーソニック ホームページユナイテッド航空ロンドン(イギリス)日本航空東京都
(天気予報)
天気予報

現在の渋谷の様子を紹介した後、全国の天気予報を伝えた。

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渋谷(東京)花粉黄砂
(ニュース)
政治資金問題めぐり 岸田総理「来週中にも処分」

岸田総理大臣は、来年度予算の成立を受けて会見を開き、自民党派閥の政治資金事件の関係議員に対する自民党としての処分を、来週中にも行う方針を明らかにした。その上で、岸田総理は、処分の基準として、政治資金収支報告書への不記載の金額や役職、議員歴などに加えて、説明責任の果たし方など信頼回復に向けた努力の状況も踏まえて総合的に判断するとした。また、衆議院の解散について問われると、「いま何も考えていない」と述べた上で、「信頼回復をはじめとする先送りできない課題に集中していきたい」として、早期の解散を否定した。

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岸田文雄自由民主党
アメリカ GDP ↑3.4%に上方修正 個人消費など堅調

アメリカの2023年10-12月期実質GDP確定値は前期比・年率換算+3.4%、改定値から上方修正された。個人消費が3.3%のプラス、設備投資が3.7%のプラスに引き上げられた。3月ミシガン大学消費者信頼感指数の確報値は79.4、速報値から約3ポイント上方修正された。

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ミシガン大学消費者信頼感指数国内総生産
電気ガス補助 5月末で終了決定 岸田総理と斎藤大臣が確認

政府は、家庭や企業の電気・ガス代の負担を抑えるための補助金について、5月の使用分を最後に終了することを決定したことがテレビ東京の取材で分かった。政府関係者によると、岸田総理大臣と斎藤経済産業大臣が28日、官邸で面会し、補助金の終了を確認したという。政府は、きょうにも発表する。

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岸田文雄総理大臣官邸齋藤健
(エンディング)
モーサテサタデー

あす朝9時からモーサテプレミアムでモーサテサタデーを生配信。

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Morning satellite PREMIUM
パックン注目のニュース アメリカ 橋崩落 物流に与える影響は

橋が崩落したボルティモアは物流拠点。港が使えないと物価高につながるのではとの心配もあるという。パックンは「コロナ禍でサプライチェーンが乱れて港が渋滞状態になって物価が上昇したと分析されますけど、ボルティモアにおいてはアメリカで9番目だけど、そこまでの交通量ではない。橋がかかってる港の外側にもコンテナターミナルもある。さらに近くにバージニア、ニューヨーク、ニュージャージーとか他の港にまわせるはず。ボルティモアに入るコンテナ船は割と小さいもの、他の港にも入れる。自動車などが主な輸出。自動車は他のところに持っていける。一番困るのは石炭。日本のみなさん使ってないから大丈夫です」などと述べた。

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ニュージャージー(アメリカ)ニューヨーク(アメリカ)バージニア(アメリカ)ボルティモア(アメリカ)
エンディングトーク

塩田真弓キャスターはきょうが最後。塩田キャスターは「パンデミック、侵略戦争にマーケットが揺さぶられた期間で、マーケット番組って無味乾燥した数字の世界と思われがちですけど、関わってみると本当に喜怒哀楽があって、面白いというかなんというか悲喜こもごも。それをみなさんと共有できたのが良かった」などと述べた。

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