2024年5月4日放送 18:00 - 18:30 テレビ東京

知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(知られざるガリバー)
年商562億円 水中ポンプのトップ

神奈川県逗子市の下水処理施設では1日に平均2600万Lもの水を処理している。その処理過程で欠かせない設備が水を汲み上げるポンプだ。ポンプには主に陸上ポンプと水中とポンプがあって、陸上ポンプには水に浸かると故障するリスクがある。逗子市では豪雨災害などで施設が浸水しても動き続ける水中ポンプに切り替えた。水中ポンプで国内シェア3割を誇るのが鶴見製作所だ。東京2020オリンピックのカヌー会場でも使用されていて、その信頼性は折り紙付きだ。

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東京オリンピック逗子市浄水管理センター逗子市(神奈川)鶴見製作所

鶴見製作所のポンプはあらゆる場所で活躍している。水田に欠かせない農業用ポンプの他、生活排水を送るなど役割も様々だ。年商は562億円、従業員数は1294人。海外にも20以上の拠点を持つグローバル企業だ。鶴見製作所の主力商品が水中ポンプだ。様々な種類のあるポンプだが、基本的な仕組みは同じだ。羽根車をモーターで回転させて遠心力を使って水を吸い上げる仕組みだ。

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鶴見区(大阪)鶴見製作所

鶴見製作所の強みは耐久性と品質にあるという。マンションの建設現場では鶴見の水中ポンプが地下47mまでセメントを流す基礎工事で不要な水を吸い上げた。1つの穴から吸い上げる水は50t以上にもなるという。砂利などが含まれた水を吸い上げても鶴見のポンプは詰まりや故障を起こさないという。耐久性に優れた鶴見の水中ポンプは90カ国以上で活躍している。また、鶴見製作所は大型の陸上ポンプも手掛けている。この陸上ポンプは川の合流地点などに設置されて、大雨などで水位が上がった際に氾濫しないように支川から本川に排水するポンプだ。こうした大型ポンプは受注生産で、部品ごとに製造・加工を自社で行っている。わずか2/100ミリ程度の差があるだけで検査はNGだ。さらに、設計した通りの性能が問題なく出せるかどうか1台ずつ試験をしてから出荷している。

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トルコハンガリーモンゴル浦和区(埼玉)米子市(鳥取)鶴見製作所

創業者の辻本治三郎1924年、農業用ポンプを開発し事業がスタート。そして2代目の時代には水中ポンプの技術を進化させた。水中ポンプで重要なのはモーターに水が入らないことだ。水中ポンプで業界をリードする存在となったあともさらなる技術革新を繰り返してきた。オイルリフターでポンプの寿命を約1.5倍伸ばした。3代目は海外での販売を拡大するなど会社を発展させていった。

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辻本治三郎辻本治男鶴見製作所

鶴見製作所が今、力を入れて取り組んでいるのがポンプの生産体制を一から見直すモノづくり改革。ポンプの部品の70~80%は鋳物に頼っている。鋳物を作る工程は複雑で長かった。3Dプリンターを使うことによって設計図のデータから砂型の製造が可能になった。これまで1~2か月かかっていた工程がわずか4日ほどに短縮。さらに、デジタル化したことで複雑な形状や微妙な曲線でも成形が可能となって精度も向上したという。さらに今年の秋に向けてポンプ用モーターの生産工場を建設中。

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西伯郡(鳥取)鶴見製作所

下水には生活ゴミが流れ込むため、ポンプの運転に支障をきたしてしまうという難題があった。そこで鶴見製作所は異物を粉砕させて詰まりを解消するスマッシュポンプを開発した。

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鶴見製作所

辻本社長は「グローバル展開をしていきたい、環境を考えればまだまだ膨大な需要がある」などと話した。

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鶴見製作所
(エンディング)
次回予告

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