- 出演者
- 宮根誠司 藤本万梨乃 木村太郎 金子恵美
オープニングの挨拶。
オープニング映像。
慶応高校野球部は107年ぶりの快挙を成し遂げた。慶応高校野球部を率いたのは森林貴彦監督。森林貴彦監督は慶応義塾幼稚舎の先生でありながら2015年から野球部を率いてきた。自身の育成術について著書で「自ら考えて工夫することの利点は考えているうちに野球が自然と楽しくなっていくことにあるのではないでしょうか」などと語っている。森林監督は「フラットなやりとりができるというのが理想の形」などと話した。監督と選手の対等な立場こそ自分が考え行動するための第一歩だという。OBは「あえて答えを教えずに問いかけて選手に考えさせるっていう指導はとても印象に残っていること」などと話した。森林監督はミスが起きると練習を止め選手に理由を問いかけるという。また森林貴彦監督は拡声器が欠かせないという。
自ら考える力を養う上で重要なのが自己分析シート。そこには野球選手としての理想像だけでなく人としての長所や短所などがあった。ENEOS野球部の男性は「答えにいくまでの問いを与えてくれるような監督」などと話した。神奈川県大会では瀬戸西さんは怒られるのを覚悟で自分から打ちたいと提案すると監督は受け入れてくれたという。結果的に得点に繋がった。瀬戸西さんは「普段から話を聞いてもらえる」などと話した。甲子園決勝で森林監督の采配が光ったのが5回の2アウトのチャンスで代打で出場した安達選手。安達選手は森林監督からの細かい指示はなかったが思い切りのいいスイングで得点に繋げた。
エンジョイ・ベースボールの基となる自ら考える力を育むやり方について森林監督は「上田先生は間違いなく恩人です」などと記している。
24年間慶応を率いた上田さんは当初指導法に苦悩もあったという。上田さんは「ある程度選手に任せるところは任せるというところをやり始めて日が差し込んできたようなところがたくさんありましたね」などと話した。そんな思いが森林監督へと引き継がれてきた。渡邉選手は「そういう思いがあるからみんな笑顔でプレーできるのかなと思います」などと話した。
第169回・芥川賞作品「ハンチバック」。物語では釈華という障害者の主人公が取材せずに空想で体験記を書く“こたつ記事”であることが明らかとなる。作家・市川沙央43歳。自分と同じ病気の主人公の日常を描いたハンチバック。背中が弓なりに曲がる病気、または病気の人を指す言葉。市川さんの衝撃的な作品に触れた編集者は「ここにいる自分を見てくれという強い叫びと、そう簡単に私のことを分かると思うなよっていう二つの相反する力がせめぎ合っている。それが作品の大きな力になっている」と話す。
芥川賞・市川沙央の創作現場に密着。幼い頃から筋力が弱く立ち上がるだけで一苦労だったという市川さんは10歳で全身の筋力・筋緊張低下を主症状とする難病の遺伝性筋疾患、先天性ミオパチーの診断を受ける。14歳で気管を切開し人工呼吸器をつけるようになる。痰の吸引器が不可欠だという。
1974年に開催された「モナ・リザ展」。およそふたつきで150万人が訪れた特別展。しかし主催者は身体障害者らの入場を断り、モナ・リザに赤いスプレーが噴射されるという前代未聞の事件が起きた。逮捕・起訴された障害者女性は自らの尊厳をかけ抗議行動に出た。あれからおよそ50年、市川さんは人々が忘れ去ってしまった事件についてハンチバックの主人公に自らの思いを語らせており「本を読むことができない人に本が書けるわけがない」などと訴えている。
先天性ミオパチーの患者・前田真規さんも悔しさを抱えて生きてきた。20代から人工呼吸器と電動車椅子の生活を強いられてきた前田さんは背中にチタン製の支えを入れて姿勢を保っている。ハンチバックを読み「生きるために私の体は壊れてきた」という一節に共感したことを明かす。前田さんは結婚をしヘルパーに支えられながら、ときには好きな料理を楽しんでいる。
取材中に市川さんは宮根に対して著者「ハンチバック」を宣伝し「ごめんなさい、わたし最近ゴゴスマ派なんです」と明かした。書見した宮根は「短いセンテンスで一気に体ごと持っていかれ、一気読みしてしまった」「色々な捉え方ができる小説だと思う。市川先生、ミヤネ屋に帰ってきて」などとコメントした。
全国各地の天気を伝えた。
「真夏のシンデレラ」の番組宣伝。
「ワールドカップバレー2023」のイベント告知。