- 出演者
- 南利幸 寺門亜衣子 井上二郎 西阪太志
オープニング映像と挨拶。
米大統領選挙に向けた野党共和党の候補者選びは4つ目の州・サウスカロライナ州で日本時間今日午前、予備選挙の投票が締め切られ開票が行われる。この州はヘイリー元国連大使が州知事を務めていた地元で、トランプ前大統領がここでも勝利して党の指名獲得に大きく前進するのかが注目される。トランプ氏は2016年の大統領選陣営を再起動させ、約1年前には地元議員らへの働きかけを行い、支持基盤の構築を進めてきた。ヘイリー氏が知事時代に副知事を務めたマクマスター州知事や多くの州議会議員などの支持も取り付けて、組織戦を展開した。共和党の候補者選びは来月5日に15州で予備選挙などを一斉に実施予定だ。ヘイリー氏はトランプ氏への批判を強め、反トランプ氏票を取り込みを図ったものの、事前調査では引き離されている。
昨日開所式が行われたのは、台湾のTSMC熊本工場。TSMCは半導体の受託生産で世界最大手。TSMCは熊本県内に第二工場も建設すると今月発表した。一方で地元では幅広い業種で人材確保や育成が課題となっている。工場近くの地域では従業員らの住宅需要の拡大を予想して、新しいマンションが建てられている。人口増加を見込み新駅の開業も決定した。TSMCは2つの工場で計3400人以上の専門人材の雇用を生み出すとしている。TSMC進出で地域経済に衝撃を与えたのはその賃金の高さ。去年熊本工場が示した大卒の初任給は28万円、県内製造業の平均と比べて3割以上も高い水準だ。
賃金相場が上昇し地元企業は深刻な人手不足となっている。第1工場の近くにあるビジネスホテルでは従業員の確保が課題となっている。去年からフロントのスタッフを募集しているが地域ではTSMC進出の影響で賃金の高い求人が多くなりスタッフがなかなか集まらない。初任給を20万円と2万円引き上げたが応募は数人だった。TSMC進出にともないビジネス客が増えているが日々のシフトを組むのにも苦労している状況でビジネスチャンスを逃しているのではと焦りを募らせている。
半導体の専門知識を持つ人材も不足している。国や半導体企業などで作る協議体は九州で半導体人材が10年間で毎年1000人程不足と試算を出している。熊本県の半導体製造装置の設計・製造など手掛ける企業では顧客工場での機械の設置やメンテナンスも行うため半導体関連の知識は必須。しかしTSMCの進出に伴い専門人材の不足感が強まり新規採用の環境が厳しくなっている。そこでリスキリング=学び直しに取り組んでいる。専門知識をもたずに入社した社員を数ヶ月かけて教育し必要な知識や技術を身に着けてもらう。専門人材の獲得が難しいなら時間をかけてでも自分たちで育てようとしている。半導体業界の動向に詳しい専門家は地元企業が人材確保をしやすくなるよう国や自治体が賃上げ分の価格転嫁を後押しするなどの政策が有効だとしている。
日本都市計画学会が開いたシンポジウム。奥能登地域では自治体によって高齢化率が50%を超えていて2045年の人口は半分になると予想されているなど国土交通省の担当者が説明した。続いて都市計画の開発に詳しい東北大学の姥浦道生教授が東日本大震災の例を挙げ被災者が地元を離れた場合民間の空き地の多い市街地が形成される可能性があるとして、そうした土地に災害公営住宅・公園整備など空き地の生じることを見据えたまちづくりが大切だと指摘した。その上で地元研究右車などを中心としたチームを立ち上げ被災者にきめ細やかな意向調査を行い集落の集約化など人口減少に対応した復興を進めることが重要だと訴えた。姥浦教授は東日本大震災など様々な被害にあってきているのでその当たりの治験を総集結して考えていく必要があるなどと話している。
京都の映像を背景に全国の気象情報を伝えた。
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世界卓球選手権で日本のメンバーはパリオリンピックの代表に内定している3人が大会5連覇中の中国と対戦。第1試合を落とし2試合目で早田ひなが東京オリンピックシングルスの金メダリスト陳夢と対決。勝負所のラリーで強さを見せ主導権を握り勢いを見せペースが勝ち追いついていた。第3試合は平野美宇で得意なテンポの速い攻撃をしストレート勝ちで日本は53年ぶりの優勝に王手をかけた。第4試合で早田ひなが敗れ第5試合で張本美和が挑戦。相手の多彩なショットに苦しみ逆転負けとなり日本は惜しくも敗れ5大会連続の準優勝となった。
開催地が直前まで決まらず無観客となったがパリオリンピックの出場権をかけ北朝鮮と対戦。最高気温が30℃を超える中の試合で開始直後に熊谷が頭で合わせるが枠を捉えられなかった。前半42分では田中の左足のシュートが相手に阻まれ後半は相手に押し込まれる時間が続いていた。体を張って護り切った日本は第1戦を引き分け28日にホームでの第2戦に勝てばパリオリンピックの出場権を獲得するという。
今日開幕戦を迎えるのが今季J1に昇格した東京ヴェルディでJリーグの初代王者だった。チームを16年ぶりの昇格に導いたのは城福浩監督62歳でこれまでリーグ戦で通算400試合以上の経験を持っている。選手の平均年齢は24.1歳で城福監督がカギと考えている言葉はリカバリーパワーだった。この言葉は監督が独自に作り出し他のチームで使われていないという 。ミスをしても即座に奪い返す力を高め攻撃で積極的なプレーを促すのがリカバリーパワーの真髄だった。J1昇格を決めたペナルティーキックはリカバリーパワーによって掴み独自の言葉で磨き上げたチームを率いて16年ぶりのJ1に臨んだという。城福監督は5年ほどサラリーマン務めの経験があり当時のコミュニケーションの模索が今に生きていると話していた。リカバリーパワーの他にも独自な言葉があり「靴一足分の寄せ」は守備の言葉で相手とのまわいが一足分寄せる意味だという。東京ヴェルディの今日の開幕戦は横浜Fマリノスと対戦する。
がんの治療などで免疫不全の人が新型コロナに感染した場合、治療が長期化することがある他、耐性ウイルスに変異する可能性も指摘されている。そのため国立感染症研究所などの研究グループは免疫不全の感染者を対象にした診療を支援するための情報を集めた新たな指針案を作ることになった。患者90人を対象に治療の経過などについて解析を進め、来月以降に指針の素案をまとめることにしている。グループの代表、鈴木部長は「免疫不全の種類に応じて対応を整理していく」などとしている。
死ぬということを念頭に過程をたどることで考えが深まり様々な気づきを得るワークショップ”死の疑似体験”が神奈川県の「慈陽院 なごみ庵」で行われている。その体験の内容は、まず名刺サイズのカードに人生で大切にしているものを書き込む。次に照明が落とされ、重い病気が見つかり死に近づいていく物語が読み上げられる。その過程でカードを捨てていく、というもの。気づきはそれぞれ違う。コロナ禍に母を亡くした女性は死に向き合う中で母の気持ちに思いを馳せたという。このワークショップは元は欧米の終末期医療に関わる医療関係者向けの研修プログラムだったもので、慈陽院の住職である村上さんが一般の人向けにアレンジしたのだという。10年ほど前に始め、今では10箇所ほどのお寺で行われている。大学や企業などでも実施され、のべ4600人以上が参加した。
村上さんは「死を前提とすると自分の人生が逆算して見えてくると思う。自分の本当の気持ちが見えてくるのでは」と語った。ワークショップに参加した作田凛さんにとって一番大切な存在はお母さん。シングルマザーの母は病気がちだったが弱さを見せることはなく、今も導いてくれるという。だがワークショップで物語が進み、最後に残ったのは“ママ”のカードではなく”一人旅”だった。作田さんは一人旅で見た景色は自分でちゃんと掴んだ意識が強かったのだという。ワークショップを体験した三宅さんは「しんどい作業だが、人生の最後に向かっていくことに似ているのかもしれない。死を意識することで生きることが見えてくる、と学んだ感じがする」などと話した。
全国の気象情報を伝えた。