ボルト・タイフーンは、2021年半ばから活動を開始した、中国政府が支援するハッカー集団だという。グアムを始めとしたアメリカの重要インフラや通信、情報技術、運輸など多くの業界を標的に活動してきた。その攻撃はステルス性が高く、侵入すると長く検知されず、アクセスを維持している痕跡もみられ、現状はスパイ活動と情報収集に重点を置いて活動しているという。NSA(アメリカ国家安全保障局)は、カナダ・ニュージーランド・オーストラリア・イギリスなど英語圏5か国による機密情報の共有枠組み・ファイブアイズの国々やFBIと、ボルト・タイフーンに関する情報共有で協力しているという。一方、中国外務省の毛寧報道官は、「断片の寄せ集めで関連の証拠が欠如し、極めて専門的でない」とし、アメリカがファイブアイズ諸国を動員して行なった集団虚偽情報キャペーンだとしている。グアムはアジア太平洋地域での紛争に対応する上で重要となる米軍施設などがあり、アジアやオーストラリアとアメリカを複数の海底ケーブルで結ぶ主要な通信ハブになっていることから、中国政府による情報周遊のターゲットになるとみられている。スタジオで田中さんは「今回マイクロソフトから発表というのが要注目ですね。非常に信憑性の高いソースから出ています」などと話した。