ことし国会議員の海外視察が4年ぶりに復活しているが「海外旅行では」との批判も根強い。自民党・女性局に所属する松川るい参院議員らがフランスで海外研修をした際、エッフェル塔前で撮った写真をSNSに投稿した。またディナークルーズやシャンゼリゼ通りでの自由行動も組まれていて、3泊5日のうち研修時間は6時間から9時間だったとみられている。この海外視察の予算は、衆議院3億7000万円、参議院1億2600万円の計約5億円計上されている。海外視察は国会法に「議案などの審査や国政調査を目的とし議員を海外へ派遣すること」と定められている。行き先はメンバーで話し合って決め、帰国後に報告書を提出することが定例となっている。衆議院は20班約90人、参議院は15班、派遣される予定。費用の定めは、衆議院で1人当たり196万円、超える場合は自費。参議院で一人当たり260万円、超える場合は議員運営委員会の了承が必要。行き先は衆議院ではヨーロッパが多くみられる。橋下徹は「行く必要があるなら行くべき。現地に行くべき理由が言えるかどうか。今日本にとって関係を強化しなければならないのは先進国ではなくグローバルサウス。レアアースなどを考えるとアフリカ。僕の個人的な推測では観光だと思う」などと話した。