野村グループ・藤井さんは13日のニューヨーク株式相場について「本日の3指数はほぼフラットで終了しました。半導体銘柄が再び失速、バリューや交易などが強くこれまでと物色が変わっている印象。引け前にはAI銘柄を中心に下落する場面がみられ、以前の高パフォーマンス銘柄の利益確定が入っている様子を感じた。米金利はニューヨーク午前中に上昇、その後午後の30年債入札は予想外に強い需要が示され、金利は一時低下した。しかしそれも続かず、その後はじわじわと金利上昇に転じた」などと話した。また、来週のFOMCの注目ポイントについては「市場ではFOMCメンバーによるドッツ(金利予想)の引き上げが警戒されている。ロイター社がエコノミストに対して実施したアンケート調査では、108人の回答者のうち72人が『初回利下げは6月』と回答。追加質問に対しては44人中38人が『ドッツが引き上げられるリスクが引き下げられるリスクよりも大きい』と回答している。強い経済指標が続いた前月以降、FRB高官からは利下げに対して慎重な発言が相次いでおり、そうした姿勢がドットチャートに反映される可能性がある。昨日発表されたCPIの上振れを受け、野村證券は2月分・コアPCEを前月比プラス0.312%と予想。この予想通りとなればコアPCEインフレ率は2023年後半に比べ高止まりを続けることとなる。3月のFOMCでは経済見通しが更新される予定。ここで2024年のコアPCEのインフレ予想が前回12月の発表値から引き上げられる可能性がある。それに合わせて一部のFOMC参加者はドッツを引き上げる可能性がある」などと話した。