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「トレンドフォース」 のテレビ露出情報

エネルギーの未来を考える。台湾と中国の間にある台湾海峡には現在、283基の巨大な洋上風車が立ち並び、「希望の海」へ代わり始めている。台湾は、洋上風力で原発2基分の電力を作り出している。来年には原発5基分まで増やす計画。その過程で、洋上風力産業は半導体に次ぐ新たな基幹産業に急成長している。シネラ・リニューアブル・エナジー(台湾企業)の林雍堯理事長は、グリーンエネルギーは輸出に頼る台湾や日本などにとってとても重要であると語る。
スタジオ解説。日本のエネルギー自給率は13%ほどで、ノルウェーの745%、アメリカの103%、韓国の18%などと比較して大きく劣っている。この状況をどうにかするため、太陽光発電や地熱発電などが注目されているが、今回は特に洋上風力発電にスポットを当てる。台湾のエネルギー自給率は3%ほど。その台湾で今、洋上風力を拡大させる巨大プロジェクトが進んでいる。
台湾・台中港に洋上風力開発の拠点がある。洋上風力発電のための風車の巨大なパーツなどが作られていた。工場では拡張工事も行われていた。この会社はスペインの企業。台湾当局は外国企業を積極的に誘致している。2012年、台湾当局は洋上風力発電に関して3段階に分けた戦略を打ち出した。第1段階は外国資本の誘致で、これによって技術の習得も目指す。自分たちで風車の一部を作れるようになった今、第2段階として台湾企業による生産を行っている。台湾の企業は自然災害に強い風車を作っている。最終的には第3段階として自国製の風車の輸出を目指す。現在台湾製の洋上風車は283基が稼働している。台湾の洋上風力発電には日本の企業「JERA」も参加している。洋上風力は気候変動対策のためでなく、台湾において6割を超える世界シェアを持つ“半導体”の次の産業になることが期待されている。そのため、工場や風車のメンテナンスの人材不足を補うため、台湾企業によって学校も作られた。洋上風力発電の工場の近くでは、そこで働く人のためのマンションやビルなどの建設ラッシュとなっていて、街(台中市)の発展にも大きく貢献している。気候変動対策と経済成長の両立を目指す台湾。蔡英文総統のブレーンの一人は、「温室効果ガス排出実質ゼロはとても難しいが、私たちはやるしかない。それを目指す中で新しい産業を生み出していくことも大切な目標」だと話している。

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