ライアン・スイート氏は「今回も良い結果だった、これまでの堅調なトレンドが続いている。ここ最近、非農業部門雇用者数の伸びは平均20万人から25万人で、失業率を低く抑えるのに必要な水準の2倍で推移している。その失業率も急速に悪化する気配はなく、アメリカ経済に朗報だ。また労働参加率が今の高水準を保てば賃金と物価上昇への下押し圧力となる。いずれもFRBにとって経済の軟着陸が進んでいることを裏付ける内容だっただろう」などと話した。また、経済好調の背景にある隠れた要因の存在を指摘、「労働者の給与が大幅に改善したからだ。おかげで労働生産性と就労者数の伸びが当初の予想以上に改善した。大きな要因が外国人労働者の増加、米国生まれの人よりも労働参加率が高い」などと話した。アメリカを目指す移民はバイデン政権下で急増、アメリカの純移動数は2017年以来の水準に再び上昇している。ライアン・スイート氏は「外国人が労働市場に参入しなかったらアメリカの就労者数はほぼ伸びなかっただろう。アメリカ経済は外国人がもたらす労働供給の増加に大きく助けられている状況だ」などと話した。