空前の金ブームとなっている中国。春節には金を求めて宝飾店に大勢の人が殺到した。中でも人気は今年の干支「龍」をデザインしたもの。なぜ中国の若者が金を買うようになったのか。中国人のインフルエンサーは「(1)いまの中国不動産に不安があるし物件を買えるほどのお金がない。(2)今の株式市場だと手が出せない。(3)銀行預金は金利が低いし、噂のこれから来る金融危機には耐えられない。若者が金を買うことで投資にもなるし、ストレス解消にもなるし良いことじゃないですか。要するに金は若者が買える唯一の希望の光かもしれない」と語る。一方で中国政府も金を買い進めている。アメリカ国債の保有量は減らしており、今後ロシアのような経済制裁を受ける事態に備え、ドル資産への依存を減らす狙いがあるとみられる。