2014年3月17日、午後11時15分、東北地方に住んでいる大平吉郎さんが亡くなった。吉郎さんは長年1人暮しで身内らしき人も居なかった。吉郎さんには20億円以上の遺産があった。この遺産を相続すると名乗り出たのは6人だが血縁ではない。最後を看取ったのは介護ヘルパーと近所に住む人のみ。同じ町内には8親等離れている遠い親戚がいた。吉郎さんが亡くなる10日前、親戚のもとに民生委員から体調が悪いと連絡があった。吉郎さんのもとを訪ねたが、会いたくないと会わせてもらえなかった。数日後、亡くなったことを新聞のお悔やみ欄で知りお通夜に行くと、見たこともない人が施主を取り仕切っていた。施主をしていたのは近所の不動産屋だった。