三菱重工業は2008年から国産初のジェット旅客機のプロジェクトを開始。国から約500億円の支援を受け開発したが度重なる設計の変更で6回に渡り納入が延期され去年撤退に追い込まれている。経済産業省は有識者会議で航空機産業が目指すべき方向性を検討しているが今日は新たな戦略案を取りまとめ公表。撤退の背景として安全性の認証プロセスや海外の部品メーカーの対応での経験不足などがコストの高止まりや開発の長期化を招いたと指摘。今後は国際連携や官民によるリスクの分散が重要で国内外の企業や研究機関が連携する枠組みを作るべきだと話している。その上で2035年以降に脱酸素に対応した次世代の旅客機の事業化を目指し政府の資金支援も検討している。