9月1日は防災の日で、関東大震災からちょうど100年。身の回りには大震災がきっかけで誕生したものがある。関東大震災では、公園、道路、ラジオ放送が誕生した。広場が防火帯や避難地として機能することがわかって、東京であちこちに公園ができるようになった。上野公園や日比谷公園は実際に延焼を止めた効果があったため、帝都復興計画として錦糸公園、浜町公園、隅田公園の三大公園と52の小公園が設置された。問題「今、東京都にはいくつ公園がある?」。正解は「1万2090か所」。公園はすぐに逃げ込めるようにフェンスが低く設置されていたり、防災器具や消火栓を設置しておくなどされている。関東大震災で発生した大量のガレキは埋め立てなどに使用されたが、震災から7年後に横浜市に日本初の臨海都市公園が誕生した。観光スポットとして代表的な山下公園では、海底を覗き込むとガレキが見えるという。また震災で50本以上の幹線道路が整備され、隅田川に9つの鉄製の橋が誕生。街路樹も植え替えられイチョウの木が採用された。その理由は他の木に比べて葉が厚く水分が多いためだという。1925年からは日本初のラジオ放送が開始。2016年の熊本地震ではSNSを利用したデマが拡散されたが、関東大震災当時は「上野に大津波」「富士山が爆発」「朝鮮人が放火」などのデマが広がっていた。当時1つだけ機能した情報伝達方法は無線通信。横浜港に停泊していた船が船舶無線で被災状況や救援要請をいち早くキャッチしていたという。
住所: 東京都中央区日本橋浜町2