きょうは愛媛・松山市で平年より3日遅い開花発表となるなど、今年は開花が早まると言われていた反面桜の開花が遅い一年となっている。靖国神社のソメイヨシノは蕾もまだ開いていない状況となっている。蕾の色が緑に変わり花びらが見えるようになり、軸が伸びてきたら開花が近くなるとの紹介もある。東京の開花日の平年は3月24日となっているが、今年は10年ぶりに平年よりも開花が遅れる形となった。ちなみに1984年には4月11日に桜が開花していた。
今後桜の代名詞として知られるソメイヨシノが無くなることも予想される。さくら名所100選にも選ばれた茨城・日立市では樹齢が70年近く経過し倒木の危険性もあるとして、2019年から30年かけて新しいソメイヨシノへの植え替えが進められている。その一方で大阪・枚方市の牧野公園では100本のソメイヨシノをジンダイアケボノへ植え替えているが、背景にはソメイヨシノが大型で広い空間が必要であることや、ジンダイアケボノより病気にも弱い事があると樹木医の寺井海樹人さんは紹介している。明治時代に爆発的な人気を得たソメイヨシノだが、樹木が大きいことで枝が邪魔になってしまう事例もあるなどし、植え替えが進められている。街中に植えられているソメイヨシノは減ることが予想されるが、人気の根強い品種であることから今後もソメイヨシノを植える動きも残るものと見られる。日本気象協会は東京では29日に開花となると予想している。