国の対策検討委員会による再発防止策検討案について、例えば誤解が生じない管制用語の検討などがあるが、中でも注目なのが誤進入警告装置 SURF-Aの導入。滑走路上での衝突を防ぐ最先端システムで実用化に向けてアメリカの企業などが開発をしている。仮に導入されると航空機同士で位置情報やスピードなどを把握できるようになるという。現在は、空中で接近した場合にしか危険を察知出来ないがSURF-Aが導入されると滑走路上でも視覚・音声による警告される。元航空管制官の田中秀和氏はSURF-Aについて、目視が難しい悪天候の場合も機能する、特に羽田空港など忙しい空港では新技術を導入して安全性を高めることは今後の方向性としてはよい、としている。ただ、SURF-Aについて実用性があるのか懸念はあるとしていて、全機への搭載を義務化すれば莫大なコストがかかり、数年で導入できるシステムではない、中長期の対策として検討すべきではないかと指摘している。その上で、誤進入を常にモニター監視する管制官の配置や、疲労をためない勤務管理など、ソフト面からのアプローチが必要なのではと指摘している。