富士市に住む芹澤さんは知的障害と身体障害がある。言葉での意思疎通が難しくカードで会話している。普通高校を志望しているが1度目は不合格でこの春に2度目の受験に挑戦した。母親は1歳で脳性まひと診断され一生寝たきりだと告げられた。受け入れに前向きだった幼稚園に入園し、小中学校も9年間普通学校で過ごした。普通高校を志望し受験するもテストの点数は全体の1割に届かず、定員に空きはあったものの結果は不合格であった。静岡県では定員に空きがあるも70人が不合格となっている。9の都道府県では知的障害があり、試験の問題を解くことが難しくても定員に空きがあれば受け入れていた。都立の商業高校に通う松山さんはダウン症で授業中は支援員が付き添い理解度に合わせて学習している。都の教育委員会は定員に達していない場合は学ぶ意欲がある生徒を受け入れる方針である。芹澤さんたちは障害の有無に関わらず同じ教室で学ぶ意義を訴えている。2度目の受験に挑むと一般入試には不合格となり、再募集に望みをかけた。ことしも定員に空きがあったが不合格となった。