インボイス制度導入についての解説。インボイスとは所謂請求書やレシートのことで、請求書の場合事業者同士で取引する場合、登録番号や事業者名・税額などを記載することになるという。事業者は売上にかかる税額から商品を仕入れた際などにかかる税額を差し引いた額を「消費税」として納税する。インボイスはこうした事業者が納める納税額を計算する際に使用されるものである。例えば事業者が商品を売った際の売上が300万円になった場合、消費税は10%の30万円となるが、それまでに仕入れや経費などで10万円の消費税を払っていた場合は、その分を差し引いた20万円を納税しなくてはならない。しかし消費税は8%と10%が存在するため、政府はこの複雑な税額を正確に計算するために導入すると説明している。インボイスの発行には税務署への登録が必要で、年間売上1,000万円以下の事業者は消費税の納税を免除されているが、インボイス発行の際に税務署に登録すると消費税を納める必要がある。登録をしないという選択肢もあるが、その場合取引先の業者から税を差し引くことが出来ず負担が増えるため業者から登録を要請されることも想定されている。当番組は制度に戸惑う個人事業主や小規模事業者を取材した。