世界のゴミ問題を解決したいという思いから、環境活動を行う会社を立ち上げた小学生起業家の細井愛茉さん（12）。母親の亜矢子さんは当時10歳のから会社設立の相談をされたことについて、本気では受け止めてなかったそう。何度頼んでも断る母親を説得するため、愛茉さんは事業計画書を作成。その中には愛茉さんの覚悟があった。ゴミを減らすだけでなく、価値を与えてごみ問題解決に取り組むという愛茉さんの思いが届き、2022年に母と娘で「moco Earth」を設立。その後は拾ったごみでアート作品を作って販売するなどの活動を行ってきた。今、愛茉さんが力を入れてるのは「サムライトルッシュ」。愛茉さんの会社が企画運営を行うごみ拾いのイベント。海岸や川沿いなど比較的ごみの多い場所で開催し、どれだけごみを拾えるかを目指していく。「サムトル」は遊び感覚でごみ拾いを楽しめる工夫が施されている。その一つが独自ポイント「ゴーミー」の存在。拾ったごみを量に応じて専用アプリで「ゴーミー」に交換し、その「ゴーミー」を地域の特産品や農家さんから提供してもらった野菜などに交換できるシステム。そんな「サムトル」はこれまで東京・神奈川・福岡などで6回開催されてきた。イベントを盛り上げるためなら大人相手にも臆することなくその思いを伝える愛茉さん。活動を見守る家族は「人生一度きり楽しんで」と話した。春には中学生になる愛茉さん。今後もごみ問題解決のため活動を続けていくという。