東海東京証券アメリカの中川さんは「アメリカの世論調査によると、高等教育の信頼度が、2015年には57％だったのに対し、2023年には36％へと過去最低水準になりました。公立大学でも学費が高騰し、学生ローンの長期化などが背景にあり、大学教育が割高と感じている学生は35％、保護者は29％いることがわかっています。これから大学進学を考える世代では、生成AIなどの普及で社会に求められるスキルが変化していくことを見据え、よりコストパフォーマンスが高い教育を意識する傾向が見られます。今後、オンライン学習の需要がさらに高まると見ており、オンライン学習市場は2023年から年平均成長率9.1％、2030年に4750億ドル規模に拡大するとの予想もあります。現在市場を牽引するのはコーセラとユーデミーで、両社とも世界に月間100万人以上のユーザーを有しています。コーセラが学位取得を目指すプログラムが中心なのに対し、ユーデミーはハイテク大手公認の講座など多様なオンライン学習のマーケットプライスとなっています。また、コーセラも先月、学位取得のための講座に加え、AI教育のアカデミーも開設し、今後も注目しています」などと話した。