岐阜県の大垣北高校の野球部の取り組みが先月スポーツ庁から表彰された。大垣北高校の野球部の取り組みとは高校生の部員が小学生を指導する野球教室「大垣北Jrベースボールラボ」。去年1月に発足した。教室の運営に監督を始め大人がほとんど口を出さないのが特徴。発案したのはキャプテンの無藤蓮生主将。授業で子どものスポーツ離れを知ったことがきっかけだという。子供のスポーツ離れの中でも深刻だといわれている野球。日本スポーツ協会のまとめによると、スポーツ少年団で軟式野球に取り組む団員数は2002年には16万人だったのが2022年度には11万人にまで減った。教室は地元の小学3年生から6年生を対象に1か月あたり1から2回のペースで開いている。最も大切にしているのは楽しんでもらうこと。当初20人ほどの参加者だったのが今では40人余りに増えた。教える側、教えられる側双方にメリットがある野球教室。スポーツ人口の拡大に貢献ししているとしてスポーツ庁のSport in Lifeアワードで優秀賞を受賞した。学校の部活動が受賞するのは全国で初めてだった。大垣北高校野球部・近藤健二監督は「チーム全体としてコミュニケーションもすごく増えた」とコメント。無藤蓮生主将は「小学生にとって自分たちは一つの大きな存在になれているのではと思うのでこれからも姿で見せるところから始め、憧れの存在で居続けたい」とコメント。