国際報道 (ニュース)
ワシントンのポトマック川沿いで咲き誇るおよそ3000本の桜。いまから100年以上前、日本から親善の象徴として贈られた。現在見られる桜は、当時の苗木が元になっている。東京・足立区の荒川沿い、アメリカへのこの一帯に咲いていた桜の苗木が贈られた。“五色の雲がたなびく”ようだと称され、五色桜として親しまれていた。しかし、物資が乏しくなった戦時中や戦後、燃料用のまきとしてほとんどの木が切り倒されてしまった。一度は姿を消してしまった五色桜。その後地元住民などの声を受けて復活したが、その歴史を知る人は、五色桜は戦争の悲しさを体現するものだという。
日本から贈られたワシントンの桜にも戦争とは切り離せない歴史があった。1941年、日本による真珠湾への攻撃に怒った人が桜の木を切り倒す事件が起きた。そのうちの2本は、1912年に植えられた原木だった。桜を管理するアメリカ国立公園局・マイク・リターストさんは、訪れる人たちに戦争の悲惨さを知る桜に思いをはせてほしいと考えている。五色桜がなくなってしまったことを知り、今度はアメリカが戦後日本に桜を贈った。その桜というのは、日本からアメリカに贈られた桜をもとにしたものだった。そのうちの1本は、当時のレーガン大統領夫人から贈られたものであることから、“レーガン桜”と名付けられ今も親しまれている。
