NHKニュース7 (ニュース)
ワシントンで軍事パレードが行われる予定で、その準備が進められている。アンドリュース基地では軍事パレードを前に特別に基地の中での撮影が認められた。イラク戦争などでも使用されたブラックホークなどがある。14日に行われる軍事パレードではこうした航空機50機などが参加する予定。大規模な軍事パレードが首都ワシントンで行われるのは湾岸戦争の勝利を記念した1991年以来34年ぶり。会場となる大通りでは準備が進められている。ワシントンでは10日、トランプ政権の移民政策に反対するデモが行われていた。軍事パレードに対しても批判的な声が相次いでいる。今回のパレードはアメリカ陸軍の見積もりで最大約65億円かかると見積もられている。さらに6月14日はトランプ大統領の誕生日。「誕生日のパレードになっている お金は低所得者や支援が必要な人に使うべきだ」という声があった。世論調査では軍事パレードの実施について賛成が40%、反対が29%となっている。一方で、政府資金の良い使い方だと思うかには、60%がそう思わないと回答している。専門家の間でも意見がわかれている。ヘリテージ財団のジェームズ・カラファノ氏は「このパレードは愛国心のためのもの 国に仕える人を誇りに思い感謝するものだ」と述べた一方、アメリカ進歩センターのアリソン・マクマナス氏はパレードについて「”私達は大統領に秩序に乏しい行動を取る”という恐怖感を増幅させる」等と述べた。トランプ政権に抗議するデモが全米で2000カ所以上で呼びかけられていて、混乱も懸念される。