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別海ウェルネスファームで使用されるほぼすべての電気は再生可能エネルギーの太陽光発電で賄われている。牛の生活環境を良くし、省人化するためカネカの様々な技術が生かされている。牛は温度が25度以上になるとストレスを受けるため、天井部分にカネカ製の断熱材を入れ、さらに柵には温度センサーが付いたスプリンクラーを設置。温度が上がると自動噴射される。そして一般の牛舎よりも多く扇風機を設置することで温度の上昇を抑えると同時に、常に換気し、きれいな空気を循環させている。牛の排泄物を自動で集め、独自の技術で発酵・熟成・乾燥させた堆肥は牛の寝床だけでなく餌になる有機飼料のデントコーン栽培にも使われる。人にも牛にも環境にも優しい。これがカネカが目指す有機循環型酪農。一言で有機と言っても未経験の久多里さんたちには至難の技。そこで頼ったのが北海道大学の中島大賢准教だった。有機栽培で作ったデントコーンは糖分を豊富に含み栄養価が高い。中島先生と久多里さんは新たな挑戦も考えている。2026年までにA2牛乳3000tの出荷を目指しているという。