世界の給与明細 世界の給与明細 もらう人も払う人も知っておきたい年金SP
調査する最初の国は夢のような年金制度を持つオランダ。ヨーロッパの西に位置し、面積は九州とほぼ同じで、人口は1800人ほど。風車やチューリップなどの美しい景観も魅力ながら給付水準や制度の信頼性などを評価した「世界の年金ランキング」で1位。まずは首都・アムステルダムの街なかを歩いてみると、たくさんの自転車があった。オランダはもともと海や湖だった場所を干拓し国土を広げたので土地が平坦で坂がほとんどなく、街なかは道も狭いため車はとっても不便。そのため移動手段は自転車という人が多く、その台数は人口よりも多い約2400万台。さらに日本では電車通勤などが対象となる通勤手当がオランダではお金のかからない自転車通勤でももらえる。渋滞緩和や環境への配慮から社会全体が自転車通勤を推奨している。オランダでは日本人の平均年金は15万円の倍以上をもらっているそう。年金が高い上、働き続ければとんでもない収入になるという。パイロット教官のオンネベルトさんの給料は週3日勤務で90万円で、これに加えて年金が63万円もらえるので年金と給料で150万円以上の収入があるという。67歳から基礎年金もさらに増えるとのこと。オランダの年金制度は日本と同じ2階建て。日本の会社員は国が管理する厚生年金に強制加入なのに対し、オランダは会社や業界が管理する企業年金に強制加入。構造は似ているが日本では働く世代の平均月収に対し、年金額は42%ほど。一方オランダでは96%も返ってくる。秘密を探るためスーパーへ行くと、物価は日本より高く、消費税は21%と物価同様日本の2倍以上だった。オランダは海や湖を干拓してできた都市のため国土の4分の1が海より低く海抜0m以下。高速道路は海抜マイナス3.8m、空港は海抜マイナス4.0m。ほっておくと海や川の水が街に入り込んでしまうので水位を調節する水門はとても重要だが、使われなくなった管理棟はリノベーションし、プレミアムなホテルとして活用しているそう。ちなみに値段は17万円~。観光船船長の月収(額面)は110万円だが、手取りは55万円。年金が多いということはその分払ってきたお金も多い。アムステルダムの一等地に住む弁護士だったという男性は1年目で年収約2000万円だったそうだが、最近の弁護士は年収2億円弱も少なくないとのこと。オランダの平均年収は日本の約2倍の950万円。しかし一方で保険料など払う分もすごい。日本では給料から毎月18.3%引かれる年金保険料だがオランダは倍の36.6%、つまり給料の4割近くが年金だけで引かれる。現役時代にがっつりもっていかれる分、年金の積立がどんどん増える。これが90%以上ももらえるからくりだという。しかし負担が重くても返ってくるものも多いので働く世代の不満は少ないようだ。
