王様のブランチ (BOOKコーナー)
直木賞作家の一穂ミチが描いたたぶん、恋しい。本作は6つの作品からなる短編集。今回はその中野すげえ泣くじゃんを紹介。タイトルが生まれた瞬間は、白浜のパンダが変換されるというニュースをみて、号泣しているファンの方をみて着想したという。主人公は大阪に住む27歳の遼。ある日甥っ子の一が突然訪ねてくる。遼の姉である一の母親は3年前に離婚。子どもをおいて行方不明になっていた。遼も姉の行き先を知らなかったが、一が見せたのはパンダが中国に返還されるニュースでインタビューに答え号泣する姉の姿があった。姉を探しているとスマホで話しながら歩く姉を発見。遼は1人で話しかける一を見守った。感動の再会かと思いきや、母は子どもの姿がわからなかったという。それに対し遼は怒ろうとしたが、一は起こっていないと遼をとめたという。ありきたりではない家族の形を描いた感動作となっている。
