首都圏ネットワーク (ニュース)
今年度の文化勲章の受章者に漫画家のちばてつやや詩人の高橋睦郎など7人が選ばれた。また文化功労者には俳優の草笛光子など20人が選ばれた。1968年に連載が始まったボクシング漫画「あしたのジョー」は戦後漫画誌の金字塔として今も親しまれている。「あしたのジョー」を生み出したちばてつやさんは東京生まれの85歳。少年時代を旧満州で過ごしたちばは過酷な引き揚げ体験をもとに反戦や平和の大切さを訴える活動も続けてきた。漫画家が文化勲章を受章するのは初めてで、ちばは漫画がこれからもずっと読者にとって身近で親しみやすい文化として愛され続けてほしいと心から願っているなどとコメントしている。また文化勲章を受章する詩人の高橋睦郎は神奈川県逗子市を拠点に創作を続けている。1964年に刊行の詩集、薔薇の木・にせの恋人たちが三島由紀夫に絶賛され注目を集め現代史を中心に短歌や俳句からオペラの台本など幅広く活動を行ってきた。文化功労者に選ばれた俳優の草笛光子は横浜市出身の91歳。「ラマンチャの男」や「シカゴ」などに出演して日本のミュージカルを草創期から支えたほか、映画やテレビドラマでも幅広い役柄を演じ70年以上にわたり第一線で活躍している。草笛はこれまで私を育ててくださったたくさんの方々、作品を楽しんでくださる皆様に感謝しかないとコメントしている。