キャッチ!世界のトップニュース (ニュース)
中国と東南アジア諸国が領有権を争う南シナ海の海域で、中国とインドネシア間の緊張が再び高まっている。インドネシア当局は北ナトナ海と呼ぶ海域から中国海警局の艦船を追いだしたと発表した。21日に続き2回目。中国政府は海警局が定期的な巡航を行ったとし、国際法にのっとた行動だと強調している。インドネシア・ジョコ前大統領の政権時代にも中国海警局の船がナトナ諸島沖の海域に入ってきたことがあった。プラボウォ氏が新しいインドネシアの大統領に就任してからまだ1週間経っておらず、今回のことはプラボウォ政権にとって外交政策が試される最初の試練となると思われる。BRICSの会議でロシアを訪問中の外相もプラボウォ氏の路線にそったかたちで外交を行っていくと思われる。中国とフィリピンとの間の紛争のような形にはならないと思われる。その一方でプラボウォ氏はインドネシアの国益を守るとしている。インドネシア海上保安機構や国民は中国船が入ってきたことはインドネシアの主権侵害であり、国益を損なう可能性があるという受け止め方をするかもしれない。