オーストラリアに日本の護衛艦輸出へ 背景と課題

2025年8月20日放送 14:50 - 14:59 NHK総合
時論公論 (時論公論)

オーストラリア政府は導入を計画している新型フリゲート艦について、海上自衛隊の最新鋭の護衛艦をベースにした艦艇に決定したと発表した。輸出を厳しく制限してきた日本にとって大きな転換点となる。日本はオーストラリアを特別な戦略的パートナーと位置づけ、アメリカに次ぐ防衛協力関係を構築している。護衛艦の輸出は防衛産業の基盤強化につながると歓迎する見方がある。
オーストラリアはなぜ日本の艦艇を選定したのか。「もがみ」型はステルス性や高い攻撃能力を持つとされている。さらに省人化が図られ、通常の半数程度の90人で運用できることが人員不足のオーストラリア海軍に評価されたとみられる。戦略面では中国の軍事圧力への対応が喫緊の課題となっていたことが上げられる。オーストラリア政府は今回、年内としていた決定時期を前倒した。その背景には中国海軍の挑発的な動きがあったという指摘がある。
護衛艦の輸出と平和主義との関係はどう考えるべきか。今回の共同開発についてオーストラリア国防産業相は変更点を最小限に抑え、武器システムや通信機器などにとどまるとしている。どのようなケースであれば輸出を認めるか基準の議論が求められている。日本は装備輸出と平和国家の理念の折り合いをどうつけるのか。


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