NHKスペシャル 人体III 第1集 命の源 細胞内ワンダーランド
今、世界中の研究者たちが命の仕組みを解き明かそうと細胞の中身を研究している。ロナルド・ベイルは細胞の中にある小胞に注目した。それ自体に動く機能はないが、細胞内を顕微鏡で見ると小胞がレールのようなものに沿って規則正しく動いていることを見つけた。小胞の代わりにとても小さいプラスチック製のビーズを入れてみると、レールの上を動き始めた。その後も細胞の中で物質が動き回る現象は数多く記録された。東京大学の廣川名誉教授は小胞とレールの間に足のような構造の撮影に成功した。ギリシャ語で「動く」を意味する「キネシン」と名付けられた。