ガイアの夜明け ”最後の願い”を叶えたい
富山県の春の風物詩、となみチューリップフェア。愛知県からやってきたデイサービスのグループ。ほとんどの人が手助けを必要とする。登り始めたのは高さ26メートルの螺旋階段が続くチューリップタワー。屋上から見えたのはチューリップアート、砺波市のマスコット「チューリ君」の顔。一行を連れてきたのはデイサービスを運営する坂元玲介さん。今回のツアーは坂元さんが手掛けるパッケージツアー、デイサービスのスタッフに加え看護師も同行して健康管理を万全にしながら高齢者が安心して楽しめるツアーだという。一行は富山観光をした後、宿泊先へ1泊2日の旅。理学療法士の資格も持つ坂元さんがストレッチも介助し、その後は夕食の会場へ。高齢者に優しい手押しカートを常備していることが、この施設を選んだ理由の一つ。今回は、1泊2食付き11万5500円。安くはないがツアーはすぐに売り切れるとのこと。
愛知県豊田市に、坂元さんが運営するデイサービス「P-BASE」がある。市内に4カ所、利用者は850人ほど。要介護の認定を受けた人だかりだが、状況を維持し悪化を防ぐことを目指す。そのためにも大事な運動。坂元さんは、旅が日本の介護費用を抑えることにもなると考えていた。より豊かに晩年を生きるヒントとは。