NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
米国・トランプ次期大統領はデンマークの自治領・グリーンランドについて、周辺で中国やロシアが活動を活発化させているという認識を示し、国家の安全保障上の観点から、米国が所有すべきだと主張している。米国のニュースサイト・アクシオスは11日、複数の関係者の話として、“デンマーク政府がトランプ氏のチームにメッセージを送り、グリーンランドを売ることはない”と明確に示す一方、“グリーンランドの防衛態勢の強化や、米軍のプレゼンス拡大について話し合う用意がある”と表明したと伝えた。デンマーク政府としては、トランプ次期政権と公然と衝突する事態は避けたいと考えていて、トランプ氏が具体的に何を求めているのか、真意をただすねらいがあるという。グリーンランドは北極圏に島の大部分が位置し、ミサイルの早期警戒などの任務に当たる米軍の基地があるほか、レアアースなど地下資源の存在が近年脚光を浴びている。デンマーク・フレデリクセン首相は、トランプ氏の大統領就任後に会談する意向を示している。