TBS NEWS (ニュース)
今月10日、福岡・博多区で響く男たちの声。今年の一番山笠・東流の流舁き。赤いて手ぬぐいを巻いた若者たちは赤手拭と呼ばれ、舁き山笠を動かす中心的な枠割を果たす。今年、赤手拭となった梅津碩了さんは、九州産業大学の1年生。今は消防士として地元への貢献を目指す。祖父も父も兄も山笠に携わり、生まれたときから山笠とともに育ってきた。ことし、これまでの働きが認められ憧れの赤手拭を任された。東流 赤手拭の野嶽光希さんは、一緒に手を繋いで子供の頃から走ってきたので嬉しかった、などとコメント。父の梅津竜次さんは東流れの全体の責任者である総務を任された。10歳上の兄・篤司さんも赤手拭。今年は親子3人で東流の重責を担う。碩了さんは山笠から心が離れてしまった時期もあった。コロナや喪中で「中1中2中3と出てなくて、もう山笠いいやって1回なっていたんです」と振り返る。再び火が付いたきっかけは、高校1年生のときの試し舁きのときに今の町総代から、試し舁きだけこんや舁き方おれが教えちゃるけんと言われて、そこで盛り上がったという。東流 北船町の末次洋一総代は、山笠好きっていうのはわかっとったけん、ちょっとさみしいなと思って声をかけたと語っていた。
7月1日、赤手拭以上だけが参加できるお汐井取りでは、兄・篤司さんの後ろに父・竜次さんと碩了さんが歩く。今月10日、いよいよ舁き山が動き出す流舁き。男たちは気合十分。碩了さんの目つきもこれまでとは違う。赤手拭として始めての台上がり。その後もなども舁き山に飛び込む。一度は山笠から離れたものの
始めて赤手拭を任された碩了さん。責任と覚悟を胸に、15日まで駆け抜ける。