ノンストップ! タブロイド
来月公開予定の映画「はじまりの日」の完成披露舞台挨拶がきのう行われた。伝説のロックスターの再生と若き歌姫の誕生を描いた音楽ファンタジーだ。主人公のロックスターを演じたのは、元JAYWALKのボーカル・中村耕一。1991年に発表した「何も言えなくて…夏」が大ヒットし、一躍ブレイク。現在73歳で、今回が演技初挑戦。中村演じるロックシンガーがある事件をきっかけに音楽を封印する。ある女性との出会いが彼を変えていく。中村は、自分の人生を重ねながら演じたという。JAYWALK結成30周年となった2010年、中村は、薬物事件で逮捕され、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けた。翌年にはバンドを脱退した。作中では、現実に沿うような裁判で罪を問われるシーンもある。中村は、事件後、音楽をやめなきゃだめだと思った、それしか責任のとりようがなかったなどと話した。妻から食事の用意をしてと言われたことをきっかけに、中村は、家事を担うようになったという。2011年、ボランティアとして東日本大震災の被災地を訪れた際、被災者から、「全部なくしたけど、私も頑張る、あなたは歌を頑張りなさい」などと言われ、2013年に、ソロアーティストとして復帰した。ことし1月には、JAYWALKとして一夜限りの復活ライブを行った。中村は、自分にとって、音楽は体の一部、かけがえのないものだなどと話した。