NHKニュース おはよう日本 (リポート)
去年12月に開かれた全国小学生プログラミング大会はプログラミングでロボットを制御し得点を競う種目で争う。この大会で日本一に輝いたチームの一人・川野煌真さんは自宅でも科学雑誌などを愛読。難しい理論もすぐに理解できるが、特定の物や行動に強くこだわるなど日常生活やコミュニケーションで苦手な部分がある。2歳8か月で自閉スペクトラム症と診断され特別支援学級で学んでいる。良き理解者だったのが父・敬さん。自分の好きなことを仕事にしてほしいと願い、煌真さんを見守っていた。しかし、優勝の翌月、不慮の事故で他界。敬さん自らが新しいパソコンを組み立てていた途中の出来事だった。そのパソコンは煌真さんが使っている。
煌真さんは月2回ほど群馬大学情報学部の研究室にも通っている。教授は煌真さんに自由研究の相談をされたことをきっかけに受け入れることにしたという。研究室では大学院生顔負けの質問をしたり、高度なレベルの電子工作に励んだりしている。母の早苗さんは煌真さんが自分らしく毎日楽しく過ごせることを最も大切にしている。煌真さんは周囲の支えを受けながら豊かな才能を開花させようとしている。煌真さんは将来はシステムを開発するエンジニアになりたいと語った。