NHKニュース おはよう日本 (特集)
戦時中の金属回収で当時全国の寺のぼん鐘の9割が失われたとも言われている中で、滋賀県・守山市の少林寺では江戸時代に鋳造されたぼん鐘が回収を免れていた。滋賀県職員の日名子元雄さんは当時文化財建築修理工事を主導する技師で、ぼん鐘の保存を訴える地域から要望を元に金属回収除外申請を行っていた。ぼん鐘には寺の由緒や地域の歴史が刻まれているため保存を願い出る地域が多く、日名子さんはいずれの書類も必死に言葉を尽くして保存を訴えていた。当時ぼん鐘の保存には県庁内部からも異論があり、寺の風評が良くないとして実地調査を要請されることもあった。金属回収除外申請に関する書類は今年から滋賀県立公文書館で公開が始まっている。