テレビ寺子屋 (テレビ寺子屋)
総合内科専門医であるおおたわ史絵が「塀の中の診察室」をテーマに講演を実施。おおたわは刑務所の塀の中には法務省の職員や犯罪を犯した人物以外は殆ど入ることができず、矯正医官になる前には自分も入ったことがなかったが、法務省から矯正医官の人手不足でありやってほしいと依頼され、最初はやる気はなかったが一度見学してほしいと頼まれ、興味本位で見学しに行ったら矯正医官になることになり、いまは矯正医官9年目になったなどと告げた。おおたわは病気は人を選ぶことはなく、診察することにおいて塀の中であろうと外であろうと同じことだと今は感じているなどと話した。おおたわは刑務所内の診察室の机の上にはボールペンなど鋭利なものは置いておらず、使用する際には胸ポケットに入れたりして所持していることを確認し、未使用時には引き出しにしまって管理していおり、普通の診療とは違った注意が必要になるなどと明かした。
おおたわは刑務所内の診察室では患者と二人きりになること絶対になく、常に刑務官と男性の看護師が居てくれ、9年間で一度も自分は身の危険を感じたことはないなどと伝えた。おおたわは刑務所内の患者のカルテには通常の情報の他に罪状・刑期・回数・文身・指つめ・傷痕・咬傷情報が記載されているなどと話した。おおたわは矯正医官であっても犯罪者の罪を許すわけではなく、負傷した囚人たちを治療するのは寝たきりにして税金の無駄遣いとなることを避けるためであり、しっかり治療して工場勤務をさせる必要があり、心身の健康を教えてもいるのだなどと告げた。
おおたわは刑務所内の患者たちはもともと生育環境がものすごく悪い人が多く、両親が居なかったり、戸籍がなくて義務教育が受けられなかった人もいて、そうした人たちに健康・生活の大切さを一から教え、社会に適応できるように作り変えていっているなどと明かした。おおたわはコロナ禍時代には様々工場が休みとなり生産が止まり、医療現場でも医療器具や道具が不足し、当時には刑務所の工場で作ってほしいという依頼が入り、受刑者たちが立ち上がって休みを返上して貢献し、それを見た時に、受刑者たちの中にも他者から褒められ必要とされればこんなにも力を発揮できるのだと初めて感じたなどと打ち明けた。おおたわは昭和頃の刑務所内では受刑者たちを閉じ込め・苦しめれば懲りるだろうと考えられていたが、それでは結局は再犯率は下がらず、規則的な生活・健康・勤労を教えることで人間は変わっていき、そうすることで再犯率は低下していくと感じていて、矯正医官として働く理由ができているなどと話した。
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