ニュースウオッチ9 (スポーツニュース)
ドジャース・大谷翔平選手が、2年連続3回目のMVP最優秀選手に選ばれた。指名打者に専念した選手としては、初の快挙。21日、現地のテレビ番組で行われた大リーグMVPの発表。受賞者の名前を読み上げるのは今シーズン、ドジャースで大谷と共にプレーしているドジャース・クレイトンカーショー投手。妻・真美子さん、愛犬・デコピンと共に発表を聞いていた大谷選手。デコピンはいなくなってしまったが、2人はグータッチで受賞を喜んだ。大谷選手は「みんなでつかみとったものだと思っている」とコメント。今シーズン指名打者に専念して、大リーグ初の50−50を達成。打ってはホームラン54本、130打点でホームラン王と打点王の2冠。盗塁も59個でリーグ2位。投票した30人の記者全員が1位票を入れる満票での受賞となった。受賞を受けて各地で号外。岩手・奥州市役所では、新しい横断幕が掲げられた。奥州市立胆沢図書館では、展示されている大谷の年表に、3度目となるMVP受賞の文字が加えられた。司書・渡辺貴子さんは「世界中の人たちに元気や勇気を与えてくれる大きな存在」と語った。
1931年から大リーグ機構が公式記録として認定しているMVP。3回以上受賞したのは12人だけ。歴史を彩るスター選手たち。1900年代前半のヤンキース黄金期の名選手・ジョーディマジオ。マリリンモンローの2人目の夫としても知られる。通算536本のホームランを打った強打のスイッチヒッター・ミッキーマントル。最多の7回MVPを受賞したのがバリーボンズ。通算ホームラン762本の大リーグ記録を持っている。3回目の受賞となったドジャース・大谷翔平選手は過去の受賞者にはない特徴が。大リーグ史上初、指名打者に専念した選手としての受賞。スポーツジャーナリスト・生島淳は「メジャーリーグで指名打者が導入されて50年以上、今まで1人もいなかった。野球は守って打つ、走るのが王道という評価をされがちだった。打つ専門というところで指名打者は少し評価が低かった。指名打者として初めてのMVP獲得。歴史の扉を開いた。パワー、チームへの貢献度、打点が非常に大きかった。盗塁という総合的な評価。終盤にいい印象を残すのも投票で大切なこと。満票につながった」、「MVPはその時代の価値観を表している。二刀流で新しい次元に突入してくれるのではという期待。今後も4階、5回と受賞してもおかしくない」と述べた。来シーズンは二刀流にも期待がかかるドジャース・大谷翔平選手は、インタビューを「もう1回さらに強くなったパフォーマンスを出して、自身をもってマウンドに上がるのが目標」と締めくくった。