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第35回高松宮殿下記念世界文化賞受賞者の横顔。娯楽性と芸術性を両立させた作品でアカデミー賞など数々の映画賞を受賞してきた台湾の映画監督、アンリー。大学卒業後、台湾から米国に渡り映画制作を学んだ。ニューヨークの映画学校でスパイクリー監督と出会い大きな刺激を受けた。「いつか晴れた日に」や「ブロークバックマウンテン」で様々な人間ドラマを描いてきた。中国と米国に加え日本の文化や映画からも影響を受けたと話し、是枝裕和監督とは、長い親交がある。3つの文化は作品作りに色濃く反映されている。アンリーは「時々アイデンティティーの問題のはざまに落ちたように感じ、よりどころを求めたい気持ちになります」と話した。中台関係など厳しさを増す国際情勢の中、平和を願って映画を作り続けている。